写真集『金生山ヒメボタル 命の輝き 2020年初夏』(A5判、48ページ)
のご案内
本写真集は2020年初夏の深夜に、40日間144時間実施した生態観察において撮影した、天然記念物金生山ヒメボタルの発光活動の記録である。ヒメボタル写真は短時間露光を、数十分から時には1時間以上も連続撮影して、そのデータを比較明合成して仕上げる手法が一般に行われている。ヒメボタルが活動する時間帯が深夜である深夜型の場合は、背景が真っ暗となることが多いので、明るいうちに背景を撮影しておいて、PC上でヒメボタルの発光写真と合成した「合成画像」が作られることもある。しかしその場合の背景画像は、ヒメボタルが発光活動を行う深夜に撮影されたものではない。また1枚1枚は短時間露光で撮影された画像であるから、ノイズも少なく、そうして画像を重ねれば重ねるほど見事な光跡を描いた画が出来上がる。でもそれは「合成した画像」であって「写真」ではない、とする厳しい指摘もある。 本写真集に収録した写真はすべて1枚露光で撮影したもので、一切合成を行っていない。合成したヒメボタル画像と比べて一見すると寂しく感じるかもしれないが、命の輝きの緊張感に満ちた写真ばかりである。 なお収録した写真は2020年8月29日から9月11日までソニーストア名古屋のαギャラリーで写真額・4Kパネルで展示した作品の一部である。 (写真集『解説』より、一部抜粋) ※収録した金生山ヒメボタル全写真の、「撮影日時」「カメラ」「レンズ」「ISO感度」「f値」「露光時間」など詳細な撮影データを記した付録付。 A5判、48ページ、頒価1,260円(63円切手20枚分、送料は当方が負担します) |
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